2014年6月1日日曜日

Jun 2014 - p3/p5 

まだまだつづく MALTA GIRLS COLLECTION。

キョウレツな印象を残したアンドロメダ潤とハワイの無名の新人モデルの興奮も冷めやらぬまに、何やら会場の空気はまたまた新たなフンイキへと変わり…







INTERMEDIATE - LATIN GROOVE




「あ!またなんか変わった!」

「あれ?男の子?」

「なんかかっこいい足元ですね~」

ナレーション:

dance with me ...

dance with me ...


and sing along with us ...


「幕間の余興かしら。」

「ラテンですね♪」

「フラメンコショウか。さすがスティールさん。飽きさせないわね。」

「なにしろ3ページめですからね。なんかやんないと。」「…ページって何よ。」





「す、すごー!」「はやいっ!速すぎてみえなかった…。」

「バルサラさんバルサラさん、なんだか少年誌っぽいですよ、そのコメント。女子の回なのにまったく…。」
「くっ、あんたにそんなこと言われるとは、ぬかったわ。」
「だから…。」

「でもホント素敵ですねぇ、フラメンコ。」「うしろの男の子はギタリストだったのね。」
「ダンサーがアンジェリカ=セラノさん、ギタリストがエウゼビオ=ルイス=セラノ。あ、カップルみたいですね。」
「どうりで息がピッタリなわけだ。」



「あ、またラテン。でもこんどはちょっとおもしろい感じの音ですね。」

「能の後の狂言みたいなものかな。」

「バルサラさん…どこの人ですか?」
「え?イランだけど。でも両親がトウキョウに棲んでたから、わたしはトウキョウうまれ。伝統芸能、好きよ。」

「へーー!」

「こちらはダンサーのマリンチェことフリーダ=ディアスマリアッチホセ=アントニオ=ロドリゲス=アルド=ガルシア=ディエゴ=マルティネス=…」

「長いわっ!」



ナレーション: Applause ! Applause ! Gracias, Angelica y Malinche !!

ワーワーワー! ワーワーワー!

「感動しましたね~。」
「うん、よかったね。」


第三部 FUTURE PLANET

STAGE 8th - MODERNITY HAS COME


「今度は何ですかね?」


「あ、ファーマースタイルだね。
いま流行ってるよ。」

「へーーー。」

「農業、人気だしね。」


「畑、農場、牧場、
いろいろあるんですね。」



「モデルは左から、アン、ハンナ、アンヌだってさ。」
「…みんなおんなじじゃないですか...」
「うん、そだね…」


「こっちは何だろ?コンセプトがわかりにくいなあ。」「お嬢さまとハウスキーパーじゃないですか?」「うーん、これってモダンなの?」「モダンゆえの…」「あー!いい、言わなくていいよ。」

「でもこの色、わたし好きですよ。」 「うん、それはわたしも。」

「これはモダンだね。」

「リケ女ですね!」

「へ?なに?」

「リケ女ですよ。理系の女子。」

「またすぐそういう…。」

「山ガールのチェック
 いいですね。」
「ポールもかっこいいね。」


「アフリカ、オーストラリア、山岳、それに極地ですか。リケ女じゃなくてタケ女ですかね!」
「は!?もしかして…
探検女子でタケ女!?」
「正解!」
「アホかーーーーー!」

「モデルのアン・カニンガムさんとリサ・カニンガムさんは姉妹らしいですよ。すごーい、ふたりともドクター持ってるんですって!やっぱりリケ女でタケ女なんだ~。」

「わたしはあのオーストラリアの人が好き。コアラ、ホンモノかなあ?」



Yo ! Yo ! 
キュキュキュッキュッキュ!
 Yo ! Yo ! 


「あ、ヒップホップですよ!」

「ビックリしたー」

「モデルさん、出てきました!二人!」


ゴーーーー!
シャーーーーーー!

「え?なんか乗ってる?」


「キャー!カッコイイ!」
「スケートとスケボーだっ!」

「しかもステージが回ってますよ!その上でさらに二人が回ってる!」

スケボーの子の服、チョーかわいいね!あれほしい!!!」
フード、かわいい!」

「跳んだっ!」 「すごーい!」

「ノリいいねえ!」


「ちなみにこの二人も姉妹らしいです。妹の方が先にデビューして、お姉さんはそのつながりで今回初登場。二人ともサンタ・バーバラ出身でいまはニューヨークに住んでます。」

「ポストモダニティ~」


カレシの影響でスケボーをはじめたところ、カレシよりもうまくなっちゃったそうです。」

「いいね~」

「お姉さんの☆のウェアもいいよね。
どこのだろ?」

「えーと、、、joestarですって。
知ってます?」

「あの速犬集団/スピードワンコグループの?」

「あ、そうです。カナダのスノーボーダーで極地探検隊員の子がはじめたブランドですよね。
あっ!その子、さっきのリサ・カニンガムさんのカレシだそうですよ。

「へ~へ~へ~」



「モダンの部、よかったね!クラシックからポストモダンまでいろいろだったね。」 「ね。」


STAGE 9th -  FIGHT AGAINST


「おっと、なになに?こんどは映画のサントラみたいな曲になったね。」

「これ、聴いたことあるなあ。」

「あれじゃない?
 ジャーック・スパロウ~
「そうだ!
 ハウスバージョンとかあるんだ(笑)」

「なるほど~ 海賊ファッションね!」

「モデルはフィリピンのイメルダさんと、カリブのレディ・マルーンです。」

「あ、もうひとり。」

「こっちは、、、スミマセン。
データがありません。」

「わたしこのセンス好き~。フリルブラウスに革紐チュニック、エレガントなのにワイルド。それに頭からチェーンだなんて!」

「え、いや、それはファッションじゃないと思いますヨ。」「そうなの?joestarの承太郎フィーチャーデザインじゃないの?」

「こんどは海賊じゃないみたいね。」

「ええ、山賊ですかね。」

「うーん、これは、、、ファッションショウを忘れてるよね。」

「でも顔のペイントとか、いいんじゃないですか?」

「袋の中身、気になるわ。」

「首まわりもアクセあればもっといいですよね。」



「あ、次の二人はよくみかけますね!」
「あれも姉妹ね。剣士と吟遊詩人。」
「かっこい~!!」


「トップはおそろい、ボトムで違いを出してますね。」
「姉の方はシックな中にも内に秘めた強さを表現。そして紫でトータルコーディネイト。妹の方は金髪にあわせて黄色のボーダーのタイツなんだね。ボーイッシュで中性的な感じもいいよネ!」

「あ、この子はさらにワルそう~。」
ドロボウですか?
 それともエージェントですか?」
「うーん、覆面がアヤシイな。でもつよそうだね。特殊部隊のヒトかなあ。」
「あ、データありました。
 …美術品ドロボウだそうです。」

「へ、へ~。なんでここにいるの?」



「アンジェリーナ!?」
「いやいや、そんなワケ…。
      って、ホントに!?」

「あ、違うけどトゥームレイダーコスプレですよ!カッコイイ!」

「PDWファッションね!AVIREXっ。」
「悪天候にもつよそうですね。」「だね。レインウェアとかにも使えそう♪」

「ラバー&レザー、ブラック&ブラック、って感じですね。」

「いやーーー、このステージ、
 かっこよかったね!」

「ファイティーン、
     ガールズ!」
「うわ、びっくりした!
 え?何と?何と!?」
「うーん、とりあえずじぶんと!」



STAGE 10th - LET IT GO


(音が止んで…)

「きゅ、急に静かになりましたね。」

「そろそろ最終ステージだよね。ここだけはわたしたちも資料なし。いったい何があるんだろ。」

「スティールさんの仕掛けですかね!」
「うん。」

「あっ。誰か出てきた。」

「吹雪?…の音?」
「あれ?これって…?」



「ま、まさか…。」

「実在したの!?」
「バカ、コスプレでしょ?」

ナレーション:Sigrid the Haughty, also known as Świętosława, the mother of Nordic Sea, the daughter of Nordic Saga, and the girl of ...


ドンドンドンドン!!
… … GO ~ !!
… … GO ~ !!!

「ハウスバージョン!」
「カッコイイね!」

「で、シグリッドって誰?
 エ○サじゃないの!?」

「さあ...ノルディックって言ってたから北欧のモデルさんですか?確かにすごいパツキンですね。」
「いや、そういうと急に品がない…。金髪ね、金髪。」

ナレーション:Details of her will be revealed in a following play of "pax fantasica"...

「うーん、正体はいずれってことか。」「神秘的ですね!」

「それにしても、これで"印象クイーン"は、決まりじゃない?」
「えー!そうか、そうですね!アンドロメダもハワイアンちゃんもよかったですけどねえ。あと謎のアンジェリーナっぽい人も。」

「そうね、みんなよかったけど、タイムリーさも大事よね。」





CONGRATULATION


ラクシュミ「みなさま、名残惜しくはありますが、これですべてのモデルの方が登場し終えました。

えー、それでは、MALTA GIRLS COLLECTIONのコミッショナーを務めていただいた、デザイナーでありブランドオーナーとしても著名な、ソフィア・クローバーデールさんに、最も印象に残ったモデルと衣装を発表してもらいましょう。」


ラクシュミ「あ、その前にソフィアさんのご紹介でしたね。ソフィアさんは、45歳を過ぎてからワッペン作家、Tシャツデザイナーとして、服飾のキャリアをはじめ、またたくまに成功をおさめていらっしゃいました。たまたまダンナのポロシャツからちぎったロゴマークを加工して作ったワッペンが、まさかの大ヒットを飛ばし、著名なクリエイターへの道を切り拓いたという、よく言えばシンデレラストーリー、ワルく言えばパクリクイーン…、、、、いえ。失礼しました。

こよなくトウキョウを愛し、二つ名の"木下寧々"では超一流の実業家としても知られており、有名ブランドの"バスター・タイガー"や"msnr"を傘下におさめるビジネスクイーンでもいらっしゃいます。

さあソフィアさん!クイーン・オブ・印象の座はどのモデルの子に!?」

ソフィア「どなたも、みな、いきいきと美しく、印象に残りました。

なかでも…

いえ、手短にお伝えします。

クイーン・オブ・印象は…

Sigrid the Haughty, also known as Świętosława, the mother of Nordic Sea, the daughter of Nordic Saga, and the girl of ... さん!!!」



オーーーーーー!
ワーーーーーー!
キャーーーーー!
(えーーーーーー!
 あれゼンブ名前だったの!?)
パチパチパチパチ!

バルサラ「ソフィアさん、ではこの花束をシグリッド(以下略)さんへ。」

ソフィア「おめでとう、シグリッド(以下略)さん。

その髪、すばらしいスタイルです。あなたの内面がとてもよく表れてますね。」


ラクシュミ「シグリッド(以下略)さん、おめでとうございます!

いまのお気持ちは?」

シグリッド(以下略)「はい。こうして認めていただいて、ほんとうにうれしいです。

わたしは長いこと、ああしろこうしろ、ああでないとこうでないとと言われてツラい思いをしてきました。でもきょう、おもいきって、わたしの思うままの姿でここにやってきました。

ああ、これでいいんだな、
と感動してます。

これからもずっと、

ありのままで

楽しく過ごしていきます。


バツイチですし、
オトコ フリまくってますけど
それがなにか!?

って感じですネ!」


一同「かっこい~」






…そしておひらきとなり…

宴の後


ベス「あれ、、、

もしかして、終わってる??

うーん、日曜学校行ってたら、
遅れたーーー!」

ベス「さみしいよー!」



スティール「キミ、すてきな服を着ているね。来年、MALTA GIRLS COLLECTION、出てみないかい?」

ベス「ことしぃーーー!」

スティール「うーん、ことしはいまちょうど、ね。」





警備員のハイジ「ん?いま何か物音がしたような…

いいな、こんな華やかな舞台。わたしも一度は立ってみたい…いまなら怒られないかしら…。」


そこで
   パッ!

と点くスポットライト!!

え?え!?
一同「警備員ガール、ハイジ!一日お疲れさま!おかげでぶじ、コレクションは成功に終わりました!ありがとう~。そのPDWファッションも、カッコイイよ!!!」

ハイジ「う、うわーん。うれしいよ~。ありがとう~。」

(コレクションはおしまい。
でもまだまだつづくヨ)