Aug 2013
8月。夏真っ盛り(でした)。geneは夏は好きですが暑いのはニガテです!
ということでやってみました、プレモカキ氷ならぬ、真夏の極地探検!国際調査団の「Dino Expedition」が最近極地で発見された恐竜の化石の発掘と調査に赴きます。
するとそこには・・・
『真夏の少年の夢』 お楽しみください。
Dream of the Dino Expedition
探検隊 生きたステゴサウルスに遭遇!? |
なんとホンモノの恐竜が!極地はステゴサウルスが闊歩する、中生代の"pax fantasica"だった!?草食とは言え相手は巨大な恐竜、探検隊あやうし!!
氷の下には何か埋まっているのでしょうか。一心不乱に氷を切り出そうとする隊員の目にはステゴサウルスは入っていないのでしょうか!?氷のアーチの上から別の隊員が警告しているようにも。。構えられたカメラにはいったい何がおさめられたのでしょう!?
スケルトンラプトル、登場! |
今度は恐竜の亡霊か!?獣脚類と思しき中型の二足歩行恐竜が、なんとスケルトンで登場!
ステゴサウルスとにらみあっているようです!
中生代のアンデッドバトル、ゴング!
必死で威嚇するステゴサウルス |
カメラも目を真ん丸 |
絶対撮り逃すなよ~
な、なんじゃあれは!?
探検隊の隊長もビザールな戦いを発見。
大興奮です!
いますぐいくぞ~
スキーで滑走・・・
・・・でも歳には勝てません。
夢かうつつか・・・ |
・・・・・・・
なーんだ、夢か・・・
ステゴサウルスもスケルトンラプトルも
ちょっとおかしな少年の夢だったようですね。
モトクロスの練習で疲れて昼寝をしていたのでしょう。
そして月日は流れ・・・
Dreams come true ! - the Dino Expedition ! -
あの昼寝から20年後・・・
ペンギンとEX-DIのステッカーの大きな荷物 |
そのコンテナを牽くのは・・・ |
大きくなったあの少年!? |
そう、モトクロスが大好きだった少年は、学生時代に雪山にめざめスノーボードざんまい。その後も雪と氷が忘れられず、得意の平衡感覚を活かして極地探検隊に参加したのです!
いまはモトクロスをスノーモービルに乗り換え、極限の氷原で冒険を!(・・・rhymeですね(笑))
荒ぶる大自然を征く冒険家へと成長しました。 |
もっと照らせ~ |
氷を切り出すんだ! |
何か出てきたぞ~ |
カニンガム教授(♀) UK出身 |
切り出された厚い氷の下には、いつか見たあのスケルトンラプトルが!?
いえいえ、これは恐竜の骨格化石です。でもたしかにスケルトンラプトルとそっくり!獣脚類の新種のようです。
ホロヴィッツ博士(♂) ポーランド出身 |
カニンガム「やったわ!ジョー!ついに発見したわ!」
英国王立協会所属のリサ・カニンガム教授も興奮。
ホロヴィッツ「うむ、やはりこの地区はかつては恐竜の楽園だったようじゃな。まだまだ未知の種がいるやもしれん。」
モスクワから参加したロシア科学アカデミーのレヴィ・ホロヴィッツ博士もご満悦。
少年の名はジョー・ジョースター。カナダ出身。いまは米国地理学協会(American Geographical Society)のフェローでもある著名な探検家。そしてこの探検から帰還したら、リサとの結婚式を挙げる予定。ペンギンを救出している場合ではないですよ~
あ、あれれ、ここは南極?それとも北極? |
今回の探検、スポンサーはドイツのあの会社でしょうか。スノーシューにロゴがみえますね(笑)
ジョーの目にはリサやホロヴィッツ博士といっしょに、いまもあのステゴサウルスが見えているかもしれません。
ホロヴィッツ「こら!ジョー!昼寝してる場合じゃないぞ!恐竜に踏みつぶされても知らんからな!(笑)」
そう、20年前、いやもっと前かな?
幼いホロヴィッツ少年もまた同じ夢をみていたのでしょうね。
エンドロール
- ジョー・ジョースター(少年時代):4698 こどもとモトクロス(special)
- ジョー・ジョースター(学生時代):4648 スノーボーダー(special)
- ジョー・ジョースター(青年時代):Dino Expeditionシリーズ 3184 恐竜の化石発掘(以下3184)
- リサ・カニンガム教授 : 3184
- レヴィ・ホロヴィッツ博士 : 3184
- スケルトンラプトル : 3184
- ステゴサウルス(特別出演) : Safari 型番不明(おそらく廃盤品)
- ホッキョクグマの親子 : 3184
- シャチ : 7654 シャチ(add-on)
- アザラシの親子 : 7332 アザラシの親子(add-on)
- ペンギンたち : 7041 8匹のペンギン(add-on)
- 小道具協力 : 3184 チェーンソー、スタンドライト、バッテリーボックスなど
- 小道具協力 : 3161 金庫泥棒たちより高圧ガスボンベ
- 大道具協力 : 3184 氷棚、氷のアーチ、テントなど(岩は出所不明・・・)
- 車輛等協力 : 3184 スノーモービル、コンテナ、コンテナキャリア
- 回想シーン 車輛協力 : 4698 こどもとモトクロス
- 回想シーン ふとん協力 : 3222 ツーリングバイクより寝袋
- ホロヴィッツ少年 : 3939 海賊たち
あとがき
ほぼ、「Dino Expedition series super set 3184 Skeleton Excavation Site」、そのままで上演しました、劇団プレモ座『真夏の少年の夢』。お楽しみいただけましたでしょうか。
このセットはデカいので当然といえば当然ですがとても豊富なパーツが入っていて、いろいろと遊べます。氷の大道具はマンネリ化を防ぐのにちょうどよいですし(笑)、チェーンソー、 バッテリーボックス、石油タンク、スキー、スノーシュー(かんじき)などめずらしいアイテムがたくさん。なお余談ですがなぜかここに入れてみた高圧ガスボンベですが、出元である「3161 金庫泥棒たち」は実際に暗証ロックがかけられる金庫までついたヒット作でロングセラーになっています。
セットのタイトルにもなっている恐竜化石。組み立て式で、氷の下に埋まっている姿と実際に組み立てた姿と両方が再現できます。「5101 マンモスハンターとテント」 のマンモスと組み合わせて博物館に仕立てることもできそうです。
ところで3184にはホッキョクグマの親子が入っていますがペンギンはいません。ということで実際のセットの舞台は北極。極地の氷の中に化石が入って漂流していたのか、それともちょっと低緯度なシベリアかカナダの大地なのでしょうか。なお、南極では近年実際に多数の恐竜の化石が発掘されているそうです。(Cryolophosaursなど)
こちらをご覧になった方はおわかりのようにgeneの所蔵プレモは騎士シリーズや海賊シリーズなど歴史モノが多く、大型セットの現代ものは現在こちらだけ。というわけでめずらしく現代または未来モノの演目となりました。
裏話
ここで演目の裏設定を。
探検隊メンバーのジョー・ジョースター、リサ・カニンガム教授、そしてレヴィ・ホロヴィッツ博士。
ジョーはカナダのバンクーバー近郊出身。父親はスポーツ万能のレスキュー隊員(5429 山岳救助隊とクワッド)でした。
幼いころはよく一緒にモトクロス(5115 エンデューロモトクロス)をしたり。しかしジョーが15歳になるころ救助中の山で遭難。いまも行方はわかっていません。ジョーがスノーボーダーとなって雪山に赴いたのも、いまでも氷原の上で冒険を続けるのも、お父さんを探しているからかもしれません。リサ・カニンガム教授は英国の貴族の家庭の生まれ。父も著名な動物学者で、若いころから東アフリカの動物の研究と保護に携わっていました(4559 自然保護官)。そもそもアフリカとの縁は祖父の時代から。大地溝帯の探検で名を馳せたカニンガム卿こそがリサの祖父です。
ホロヴィッツ博士はちょっとフクザツ。ポーランドのとある街で、琥珀商として裕福だった母方の祖父の家で生まれますが、幼い頃に祖父と両親をうしない、ひとり流浪の生活を送ります。あの夢はそのころのものかも。。。
ヒニクにも琥珀の盗掘やコソ泥のようなことをしながらなんとか生き延び、青年になったころにはバルトの海に繰り出し海賊まがいのこと(3939 海賊たち)をしていたとかいないとか。。
しかしあるとき、琥珀の採れると聞いた島で偶然にも太古の巨大生物の化石を発見。かねてより琥珀に閉じ込められた昆虫たちに関心を持っていた少年は一念発起。苦学して大学へ通い、古生物学者の道を志します。やがて青年は東ヨーロッパでも屈指の碩学となり、晩年はモスクワに招かれ科学アカデミーの会員として活躍しました。この探検隊も、教授のよびかけにより実現したものでした。[ひとりぼっちで貧しい少年時代と荒れた青年時代を送り、やがて成功して太古の生物の発掘に携わるという物語は、ちょっとスピードワゴンさんぽいです。]
ところで、ジョーの所属するアメリカ地理学協会(American Geographical Society)は有名なナショナルジオグラフィック協会とは別の団体です。みなさんご存じでした?geneは知りませんでした・・・^_^;