2014年12月3日水曜日

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第三章 ヴェンドの婿    



上陸


ザザー ザザー

アロギアさま…。


いや、いつまでもメソメソはしていられんな。父も母も、レアスじいさんも、シグルおじさんも、ヴラジーミルさまもアロギアさまも、もういない。おれはこれからひとりで生きていかねばならない。ふう。

(あ、あれ?ボクは数に入らないの??(T_T))



しかしここはどこの浜だ?おや、あれは?







ワーワー!
ワーワー!!

地域の豪族と争う一団。

みるとその中にひとりの女性が…

(あ、あれはアロギアさまっ!?)



助太刀いたす!トゥっ!


ヤーーー!




お怪我はないか!?美しい方!

ええ!あなたは!?


トール・ハンマー!!やあっ!


ゲイラの求婚


礼を言います。しかし見慣れぬやつ、名を名乗りなさい。

おれは、オーラヴ・トリグヴァソン。ノルウェーの…いや、で、あなたは?

ゲイラ。ミェシェコの娘、ゲイラといいます。父に代わりこの地を治めるものです。

(ああ、やはりアロギアさまではないか、当たり前だな。しかし似ている。)

さきほどのやつらは?

まだ父に従わぬ者は多い。このような戦いは日常です。

ところであなたは腕に自信がおありのよう。よければここに留まり、わたしに仕えませんか?(ひとめぼれしたワ)

しかしわたしは旅をしています。おのれの運命を見定める旅。

わかりました、では冬のあいだだけでもどうでしょう。冬の海は厳しいですよ。

(そうだー!出港、ハンターイ!ストするぞー!)

そうですか、仕方ない。ではそうしましょう。

(やったー!!!)






やがて

二人は恋に落ち



結婚しました。


娘よ、なにもこんな異教徒の流れ者を選ばずとも…いくらでもよい嫁ぎ先を見つけてやったものを。


お父さま、このオーラヴは必ずや大業を成し遂げる男ですヨ。

.. To be continued.