2014年7月1日火曜日

Jul 2014 - p1/p7 -

古代vs現代!激闘!謎!そして…。

じとじとと降り続く長雨。夏至をすぎてもまっったく夏らしき気配はありません。そんな天候に負けず、行きましょう、7月演目。ジェームズ・ロリンズ氏のアクションサイエンスフィクションシリーズ"シグマ・フォース"に着想を得て、構想半年、着々とプレモを収集し、ついに、開演!

ツグマ・フォース『サカの神酒』!!

…6月に引き続き、大長編となってしまったため、なんと8日にわけてお届けします…

予告編

ツグマ
・フォース…

それは、コロシの訓練を受けた科学者たち…

類稀なる頭脳と身体能力を糧にいま立ち上がるっ!


メカニックにも精通!

世界のあちこちに
神出鬼没!



ブクブクブク…

…バッパボ
…ブババボオビ
…バッバボ!!





これこそが…

われらが力!

われらが魂!!





わらわは神!
神そのものの力を手に入れたっ!

ミューズよっ!!



プロローグ

- はるかな古代…。
   とある大陸の、深奥部…。

サカ・ハオマヴァルガー「…これだよ、これこそが、われらに世界を与える飲み物さ。トンガリ帽子の長よ、まあ試してみろ。」

サカ・ティグラハウダー「信じられんな。こんなものでわれわれが変わると?いつものアレだろう?確かにアレはありがたいが、それほどまでの力があるとは思えんが…」

サカ・ハオマヴァルガー「われらサカは、耕す地を持たん。年々、追いやられる一方だ。儂はこんな境遇には納得できん。しかし、これさえあれば…」

サカ・ティグラハウダー「!!!

こ、これはっ!!


「気分はまさに、
翼をさずけるっ!!!




- …そして年月は流れ、
      時は2014年…。


第一章 バーサーカー

「ウガーーーー!」

「おい、こら、やめろ!おちつけ、セルゲイ!」

「ゴアーーー!」ドッカーン!

「イッテ~!」

「だめだこりゃ、手が付けられんぞ。誰か警察を呼べっ。」

「おい、セルゲイ~」

ドォーン!「うわー」「うわー」

「そこのもの、動くな!騒ぎをやめろ。手を挙げて床に伏せよ!Raise your hands up, and surrender !! (in Russian)」

「グオー!!」

パンッ!パンッ!

「グオー!!」

「な、何!?なぜ倒れない!?う、ウワー!」




ニュースの時間です。昨日未明、アゼルバイジャンのバクーのとある酒場で、酒に酔ったとみられるガス田労働者が騒ぎを起こし、現在も行方がわからくなっています。男はカスピ海でガス田の開発に携わる労働者のセルゲイ・フルシチョフ(45)。目撃者によると、男は突然奇声を挙げて暴れはじめ、同僚三人をなぎ倒した後、現場に到着した警察の発砲を受けながらも、まったくひるむ様子もなく、警察官を突き飛ばして逃走したとのこと。普段はおとなしかったと言われるフルシチョフ容疑者の突然の豹変ぶりに、同僚たちも驚いており、厳重な警戒が呼びかけられています。




- 23:04

「こちらグレイソソ・ピアース。怪しい人物を追っている。そうだ。例の事件のあった酒場から逃走中の単車を追跡中だっ。」

「いやっ。背格好からセルゲイではないな。ああ、わかった、追跡を継続し、可能な限り捕獲するッ!…」


「チッ、うるさいヤロウだぜ。さっきの英語の訛りからするに、アメ公か?なんでこんなところに。」

ブルンブルンブルルンッ!
ドッドッドッドッドッドッ!!

「停まれっ!」

「停まれっ!怪しいやつ!」

「停まれと言われて停まるか、バカヤロウっ!」


グオーーーーン

ドルルルゥン!


「停まれっ!」パンパンッ!
(いや、ちょっと強引な…^_^;)
パンパンッ!

キュルキュルキュル…

ドッカーン!


…ブスブスブス

「テマ取らせるなよ。撃ったのはタイヤだが、しばらくは身動きは取れまい。」


!!!?

ムクッ!!

「な、何!?」

「ウガーーー!」


「ウワッ!

まったくこたえてないだと?しかもこの怪力、これではまるで、昨夜のセルゲイと同じ…


ウワ---ッ!





- 23:45

「そこのバイク、停まりなさい!検問中です。停まってこちらに来なさい。」

「な、なんだ、あいつ?聞こえてないのか?そのまま突っ込んでくるぞ!?」

「アヤしいやつ、停まれ!さもなくば…


う、撃つぞッ!」





…「う、ウワー!」「バリケードを破って、突っ込んできたッ!!」「キャーーーー!」


ドカカカカカカカッ!


「う、う…」

「な、なんなんだ、あの血走った眼は…」

「ほ、本部に連絡を…」



(つづく)