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湖の底から蘇ったグレイソソ・ピアース。解放されたモソク・コッカリス。ロシア軍秘密部隊と人民解放軍憲兵隊の協力も得て、無事、すべての黒幕、貴霜こと丘 黄淳を倒したが…第七章 ユーラシアの秘宝
「グレイ、おまえ、ぶじだったんだな。」
「…というか、モソク。おまえおれが沈んだこといつ聞いたの?」
「え、えっと…カンかな。」
「へー。」
「ペイソター・タロウ司令官。お噂はかねがね。この度は、わが軍の恥、わが軍の失態をこうして共に始末してくださり、感謝の言葉もありませんアル。わたしは、人民解放軍憲兵隊准将、劉 洪玄。こっちは部下の楊 淵です。」
「…どうも。
(この、タヌキめ…)」
「ふー。一時はどうなるかと思ったけど、あの暴走ライダーも結局ブッ倒れてたし。一件落着か。発酵ハオマって、効き目がきれたときがお終いなんだな。
まるでエンジェルダストだ。コワイコワイ。
(わが国のものにできなかったのはザンネンだが、ヨソに渡らなくってよかったナ。)」
「さ、グレイ。そろそろワシントンへ、帰ろうか。」
「ああ。」
その頃…
-カフカス山脈奥地-
「こいつが約束のものだ。もうわずかしか残っていないが、あの激戦の中だ。これでガマンしてくれ。」
「いいだろう。」
「で、報酬は!?カネはどこだ!」
ジャキ
「わるいわね、いま、カネメのものはこれくらいしか持ち合わせてなくってね。」
「だ、だましたな!!!」
パスッ
「う、ぐ…」
「…あなたともお別れの時が来たわね。」
「あ!お、おい、どこへ行く!おい!待ってくれ!セ… う、ウワー!…」
-チウゴク-キルギス国境付近-
「やつらには渡さない。この大陸は、わたしたちのものなのだから。」
「わたしがこの地を、護る…。」
(おしまい)