2014年7月7日月曜日

Jul 2014 - p7/p7 - 

湖の底から蘇ったグレイソソ・ピアース。解放されたモソク・コッカリス。ロシア軍秘密部隊と人民解放軍憲兵隊の協力も得て、無事、すべての黒幕、貴霜こと丘 黄淳を倒したが…






第七章 ユーラシアの秘宝 


「グレイ、おまえ、ぶじだったんだな。」

「…というか、モソク。おまえおれが沈んだこといつ聞いたの?」

「え、えっと…カンかな。」

「へー。」

「ペイソター・タロウ司令官。お噂はかねがね。この度は、わが軍の恥、わが軍の失態をこうして共に始末してくださり、感謝の言葉もありませんアル。わたしは、人民解放軍憲兵隊准将、劉  洪玄。こっちは部下の楊 淵です。」

「…どうも。
(この、タヌキめ…)」

「ふー。一時はどうなるかと思ったけど、あの暴走ライダーも結局ブッ倒れてたし。一件落着か。発酵ハオマって、効き目がきれたときがお終いなんだな。

まるでエンジェルダストだ。コワイコワイ。

(わが国のものにできなかったのはザンネンだが、ヨソに渡らなくってよかったナ。)」

「さ、グレイ。そろそろワシントンへ、帰ろうか。」

「ああ。」





その頃…

-カフカス山脈奥地-

「こいつが約束のものだ。もうわずかしか残っていないが、あの激戦の中だ。これでガマンしてくれ。」

「いいだろう。」

「で、報酬は!?カネはどこだ!」

ジャキ

「わるいわね、いま、カネメのものはこれくらいしか持ち合わせてなくってね。」

「だ、だましたな!!!」

パスッ

「う、ぐ…」


「…あなたともお別れの時が来たわね。」

「あ!お、おい、どこへ行く!おい!待ってくれ!セ… う、ウワー!…」




-チウゴク-キルギス国境付近-

「やつらには渡さない。この大陸は、わたしたちのものなのだから。」

「わたしがこの地を、護る…。」



(おしまい)