Sep 2014 - p1/p7 -
やがて夏が終わり、まだ少しだけ暑い日々を過ぎればそこには心地よい秋がやってくる。そうすれば人々はハンドルを握り、イグニションを回し、エンジンの音も高らかに山に、海に、駆け抜けてゆく。そう、そこに道がある限り・・・そこに大地が、ある限り・・・『ENGINE ~ Motor Age』。"pax fantasica"のモーターショウと言ってもいいだろう。ここに、世界各地から、内燃機関をこよなく愛するプレモたちが集まった。
ヒトの叡智と勇気の先に、キミは何をみるだろう?
そう、そこには、ただ、大地の果てが、拡がっているに違いないのだ。
二輪車も!
海でも! |
オフロードでも!
…そして、まさかの再会も。
出逢い。それはいつも、果てしない道と轍の先にのみ、あるのかもしれない。。。
第一部
WILD ROAD ギリギリまで行こう 終わりはいつでもそばにある
第一章 WE WILL ROCK YOU
カリフォルニアはサンタクルズの山奥深く、一台のSUVがゆく。まぼろしの獣を求めて?
荘厳な大樹を探して?
装備もじゅうぶん。
護身用のライフルもあります。
あくまで護身用^_^;
ルーフに積んでいるのは、ぬかるみ道に渡して即席の道をつくるための機材。これがあれば雨季の後のサンタクルズでもだいじょうぶ。
谷底でぬかるみにはまっても安心。強力なウィンチがモノを言います。
多少のデコボコ道でもだいじょうぶ。ノドはしっかりとガード。
おなかもガード。
「3219 アドベンチャーオフロードピックアップ 4X4」。ナンバーが型番になってます。
ハンドルを握るのは冒険家?
水筒、ハット、そして無精ヒゲ。
「運転はまかせろ!」
某ドキュメンタリー番組の
プロデューサー兼務。
助手席には相棒のカメラマン。
大きなマグライトで暗い山奥もバッチリ。
「いい絵を撮るぞっ」
同番組のディレクター兼務。
エンジンは直列四気筒。
意外におとなしい?
いえいえ、
底知れぬパワー、
秘めてます。
と、そこに現れたのは!?
オフロードもものともせず、全米各地を旅するバイカー。
「3222 アドベンチャーオフロードバイク」。3219と3222。そう、同時期同シリーズの展開です。お仲間です。
スペアタイヤやシュラフも積んで、きょうも野宿の旅路。
なんでも、ワシントン州シアトルからずっと南へと旅をしているそうです。
エンジンは単気筒。
タタタタタと軽快な音。
…しかしそこが唯一の、ウィークポイント、ヴァルネラビリティ。長旅のためには、リダンダントにした方がよくないですか??
「おれは単気筒が好きなんだよ。この軽快な、アクセルにそのままついてくるかのようなこのエンジン音がな。」
タタタタタ…。
トコトコトコトコトコ…。
レトロな旅人。
「いざというときはこいつで助けを呼ぶさ。ニンゲン、まだまだ捨てたもんじゃない。きっとどこかの誰かが、いつかは助けてくれるさ。おれは、人里離れて走るのが好きだが、それでもまだヒトを信じてるぜ。」