Sep 2014 - p6/p7 -
まったく予想外の展開ッ!まさか、まさかのエイリアンっ!カリフォルニアの深山からはじまった『ENGINE ~ Motor Age』の旅。ラスベガスの国際見本市の会場に、まさかまさかの地球外生命体?そしてナゾのドロイドの正体は!?ぼんやりみえる
あの影は?
どこかで…
みたような…
そしてこのプレモは
いったい!?
第三部
まだまだあるぜ
オレはヒミツだらけ
第四章
GOOD OLD-FASHIONED LOVER BOY
ふたたび、フーヴァー・ダムの湖上。
ドドドドド…
波をかき分けやってきたのは?
「おーい、呼んだか?」
あの姿は!われわれはこの男を知っているッ!この不敵なまなざしを知っているッ!
「おーい、いったいどうしたんだ?おれはきょうも忙しいんだ。
DARPAが開発したこの、"ゼッタイ沈まない、ゼッタイ見つからない、チョーすごい水陸両用強襲ボート"ってやつを宣伝してだなあ。研究の継続と量産化にめどをつけてくれる会社を探さなきゃならんわけだ。初の米中共同開発っていう鳴り物入りのくせに、開発納期にまにあわないようだから予算差し止めと来た…。最近はDoDもカネにうるさくなったらしくてな。と、まあ、差し当たってはTHI 東方重工ってところが有望かな?しかし、このボート、どこかでみたことあるんだよなあ。超撥水、超低摩擦素材はDARPA製、船の基本設計とデザインはチウゴク製、船外機は…っと。」
「4693 警察の特殊部隊(special)」、「4910 潜水ダイバーとゴムボート」のボートに搭乗して登場~
「グ、グレイソソ。ピアース タイチョウ。ソレドコロ デハ アリマセン。イチダイジデス。
エイリアンデス。チキュウガイ セイメイタイ ガ コノ ラスベガス ニ アラワレマシタ!」
「なにー!
って、なに言ってんだよっ。ディー!
あのなあ、エイリアンとかUFOなんてのは、いないのっ!あれは、DoDが、開発中の全翼機とかを隠ぺいするために流しただなあ…。
おい、ディー、おまえちょっと検索履歴見せてみろ…。
…やっぱり。X-FilesだのArea 51だのそんなキーワードばっかりじゃないか。ダメだろ?そんなの読んでちゃあ。」
「イ、イエ、コレハ タッタイマ デスネ…。」
「ディーっ!
いや、正式名称 Drone In Yellow version 4.95!略してDIY4.95!つまりディー!きみはいまや、れっきとしたツグマの隊員なんだぞ?コードネーム"D4C"。すなわち、第四世代の最終形態 - ver 4.95, completed - として、D4Cの名前をもらった、誇りあるツグマ初のドローン隊員なんだぞ?わが国のソフトウェアにおいてなあ、95ってのはそれなりに意味のある数字なんだ。ようやく一人前ってことだ。…まあ時々固まるとしてもだ。とにかく、完成品なんだ、95はっ。それがそんなことでどうする?エイリアンだって?まったく…。
DARPAのAIもなんだかあやしいなあ~。だからネット接続機能は慎重に設計しろって言ったんだよ、おれは…。」
「イ、イヤ、ホントニ エイリアン ヲ ミタノデスガ…」
「ミタノデスガ… (T_T)」
「まあ誰にでも、ミマツガイはあるさ。な。気にするなって。
それよりおまえも見本市でもみてきたらどうだ?すごいマシーンがいっぱいあるぞ。
ま、と言っても、いまやお前以上のマシーンなんてないだろうけどなっ。
特殊合金素材プレモニウムとモビウムから作られたスケートとDARPA製の最新型モーターにより、時速350マイルで駆け飛ぶドロイド!
DARPAの叡智を結集した最新型第四世代のAIを搭載した、自律型のアンドロイド、D4C!
「フゥ。ピアース タイチョウ…。」 |
「ミタノニ…。」
D4C - Drone In Yellow ver 4.95 - completed -
ツグマ・フォースの見習い隊員。隊員のあいだでの愛称は「ディー」。
またの名を「4604 ロボット a.k.a. ロボットスケーター(special)」という。
『オズの魔法使い』に出てくるブリキの樵をモデルにDARPAでデザインされたらしいヨ。ヒトの運命のキビシサを感じる心を持つように、という願いを込めて。…ティン。