2014年9月6日土曜日

Sep 2014 - p2/p7 - 

カリフォルニアの山中を離れ、路上へと向かう。誰もみたことのない映像を求める冒険家とカメラマン、人里離れて人を信じ続けるレトロなライダー。エンジンを愛する彼らに別れを告げたその先には再び、ワイルドな道に生きる漢(おとこ)たちが待っていた。

『ENGINE ~ Motor Age』

第一部

WILD ROAD ギリギリまで行こう 終わりはいつでもそこにある




第二章

 ON THE ROAD










ドコドッ ドコドッ 
 ドコドッ ドコドッ 
  ドコドッ ドコドッ…。

ドコドコドコドコドコン!!


「路上にいきるオトコだぜ」

ハーレー・ダビッドソン
インディアン

「3831 チョッパーライダー」。1995年から2002年まで製造されたロングセラー。

鉄鉢メットと胸毛に男気があふれています。ネヴァダ出身。

ワイルドなレザーパンツとタンカラーのレザーブーツの先にみえるのは、勇ましい鼓動を奏でる重量級のVツインエンジン。

「うーん、この不揃いな振動がたまらんわい。」

ドコドッ ドコドッ  ドコドッ ドコドッ   ドコドッ ドコドッ…。 ドコドコドコドコドコン!!


「おやじさん、やっぱりあんた、アメリカ人だな。おれはこれ、この水平対向がおれの魂さ。」

「5118 カスタムバイク」

遠くヨーロッパからバイクと共に新大陸にやってきた男。ちょっとイカツい迷彩のバイクに迷彩のツナギですが、黄色のしゃれたスカーフがヨーロピアンなおしゃれなのでしょうか?



職業、バイクスタント。

出演作品、『ツグマ・フォース - サカの神酒』


「これでも本国じゃあちょっと知られたスタントマンさ。いまは仕事を離れて、ここアメリカできままな路上生活。行けるところまで行くさ。」

「ちなみにこの迷彩柄は、おれがじぶんでペイントしたんだぜ。なかなかナイスだろ?」



水平対向のボクサーエンジン

遠目にはYAMAHA V-MAXにもBUELL S1 Lightningにも似たシルエットですが、、、


BMW

「スピードなら誰にもまけないッ!わがヤマトのォォォォ、技術力はァァァ、世界一ィィィィィ!」

緑の速そうなバイク。

Kawasaki


「5524 スポーツバイク」

アクセル全開、大和魂全開。

ただしライダーは金髪のドイツ人のようです。バイエルン出身。


颯爽と駆け抜ける風。

同じく、職業はバイクスタント。

出演作品、『ツグマ・フォース - サカの神酒』。主人公グレイソソ・ピアースのスタントを務めましたが、うっかりカツラをかぶるのを忘れて撮影に臨んでしまったため、金髪のままで出ているシーンがあるそうな。グレイソソは茶髪なんですが…。


エンジンは直列二気筒

ラジエーターのひだひだがシャープで工業的ですね。四発積んでるかと思ったら意外とシンプルです。

「要は腕だよ、腕。」

モダンライダー。
意外と職人気質。





そして...。




遠くフロリダからやってきたのは…。

「Love & Peace !!」

SUN TRIKE号と名付けたトライクに搭乗するのは、フロリダのミュージシャンの二人。

「3832 三輪バイクのカップル a.k.a. モータートライク

69年よろしく、ラメ入りペイントの変則バイクできょうはどこに行くのやら。


「夏はコロラドで過ごしたんだけど、この秋はオレゴンあたりまで行ってみようかと思ってね。」



ドッドッドッドッ!
ドッドッドッドッ!!!


そう、ここはHistoric Route 66

老若男女、古今東西、誰もが憧れる道。

誰もが優しくなれる道。



またの名をMother Road。


風の吹くまま。

気の向くまま。



必ず道は

どこかへと

続いているから。



いまはただ…