2014年9月6日土曜日

Sep 2014 - p3/p7 - 

Historic Route 66をゆくことしばし。道はどこまでも続き、やがてネヴァダの砂漠がみえてきた。そう、ここは歓楽の都、ラス・ヴェガス。闇夜に浮かぶ荒野の不夜城、旅人の心躍らせる一夜の愉しみ。---『ENGINE ~ Motor Age』

そしてことしはここヴェガスで、一風変わったモーターショウが開催されていた。


オフロードも!



レスキューも!

パブリックディフェンスも!


海洋探検も!

ん?海?

そう、海も!


ここ、Las Vegasで開かれているのは、International Industrial Manned-Vehicle Show、略してII MVS LV~!

M-! V-! S-!!!


第二部
もうかりまっか ぼちぼちでんな

もうかりまっか あきまへんわ


第一章
 OFF THE ROAD



ことし初開催となるII MVS LV。さらに略してMVS。

さまざまな用途の有人機が展示され、ビジネス界からもレクリエーションファンからも大注目。

世の中ドローンUAV)で騒いでいるけど、まだまだ有人機もがんばるぞとばかりに、各社注目の機体を展示しています。


まずは、オフロードマシンゾーンから。


一機めは、「4427 All Terrain Bike [ATV] a.k.a. 四輪バイク」

鮮やかな黄色の機体に、シャープなシルバーのボーダー。

ライダーのシルバースーツともピッタリなこちら、悪路走破性と積載性を両立した実用的な一台。ATV!

もちろん、農業用、ビーチ用のほか、オフロードスポーツ大会にも出場しています。タイヤはイタリアのPIRELLI社製、ホイールはドイツのBBS社製!?


展示会には両社をスポンサーにつけるワールドクラスのライダーが登場、もとい、搭乗!

「グーテンモルゲン!」

あ、ドイツ人のようです。

ナンバーは型番通りの4427。

背面にはキャリーボックスを搭載しています。開閉「可」能。ただし、、、これ実はあまり入りません。トランシーバーやマグライトを入れてみようとしましたが不「可」能。そして弁当箱も不「可」能。うーん、ダミーか?

エンジンの形式は不明。プレモ的にはプルバックエンジン搭載。


ともあれ、4427は4426と双子のマシン!

「4426 オフロードバイク」。これこそが真のモダンエンデューロマシンと言っていいでしょう。

機体は4427とあわせたカラーリングですが、ライダーのファッションセンスにも注目。

ピンク、
そしてボーダーパンツ。

女子のハートも
ガッチリキャッチ。

タイヤは悪路も
ガッチリキャッチ。

「ボンジュール♪」

あ、やっぱりそっちの方…。


ヨーロッパ=アフリカ ラリーにも参戦。パリダカ的な。

サハラの雄。

モロッコも
西サハラもコワくない。

…いや戦はコワい。
早く pax 来い。



CAMELがスポンサーかどうかは不明。あくまで砂漠のモチーフのひとつ。

二機め。こちらもエンジンはわかりにくくなっています。砂や石ころをよけるためのフードが必要だからです。

うーん、単気筒かな?もしかすると直列二気筒かも。

フロントのダンパーが頼りがいのある感じがします。


「やるか?」
「よし、やるか。」

ん?

「ヤー!」
「ウィ!」

あ、立ち乗りね。


…え!?






おー!アクロバティック!なんと立ち乗りからの逆立ち乗りです!

「ブラーヴォ!ブラーヴォ!」


4226 & 4227のオフロードコンビ、見事にショウを盛り上げてくれました~


あ、舞台裏に戻っていくようです。



4226のオフロードバイカーは背中までおしゃれ♪

鮮やかな色のバックパックには、砂漠で生き抜く装備が入っているのでしょう。しかしそれすらもおしゃれ。

ピンクメット。伊達男でした。




第二章 RADIO GA GA

「す、すっげー!」
「かっこいい~」

「ジョー、ジョー!

 ダーッドッ!
 おいらもあれやりたいよ!」


「ジョシュア…。」

「なー、ダッド。
 あれかっこいいね!
 おいらもやるよ!

 …えーっと…」


「コラコラ。」

「まだ早いぞ。

 ていうか
 やらなくてよろしい。」

「え~  やりたいよー
 何事もチャレンジだよー。」

「やれやれ。」

「やったー!」
「いや、そういう意味じゃないぞ。」

「さ、そろそろ行くぞ。」
「どこへ?」
「きょうは仕事だろ?財団が出資している"東方重工 [THI / Toho Heavy Industry]"の新製品をショウでアピールするんだよ。おまえとおれとでテスト運転して、能力は実証済み。これは人気が出るぞ。」

「そうだった。ダッドのスノーモービルとおいらのこのこどもモトクロスだね!」


「よし、こいつのパワーをアピールするぞ。ジョシュア、後ろに飛び乗れッ。おまえなら「可」能だッ。」

「わーい。バイクに座ったままの姿勢でジャーンプ!」


「3184 恐竜の化石発掘 より スノーモービル(コンテナ省略)」「4698 こどもモトクロス」

こどもモト…。

もモト…(笑)



雪原をザクザクと突き進めるよう開発された、THI 東方重工製のスノーモービル。

初号機は極地探検にて試験運用。こちらの冒険家ジョー・ジョースター君が操縦し、未知の恐竜化石の発掘に貢献しました。氷原走破性、耐低温性、積載性など、さまざまなテストをなんなくクリア。いま、最新鋭のスノーモービルです。

プレイモービルのスノーモービル…(笑)


その秘密は、特殊なキャタピラにあるとか。

キャタピラ。すなわち無限軌道。
どこまでも加速するッ!






「ん?通信か…。


 !?

あれ?おかしいな。この周波数は…。FRSをハックしてスクランブルしたこの特殊通信方式は、おれたち家族だけのヒミツなんだが…。」


「ダッド~ おいらのにも~」

なぜか呼び出しを受けるジョー・ジョースターとジョシュア・ジョースター。

いったい誰が?




 
「…。」
こちらで展示されているのはカナディアンロッキーの険しい山岳地帯で人命救助や野生動物保護に活躍している特殊車輛です。

オフロード仕様のATVやバイクにもましてゴツいタイヤのパターンが、氷河も多いカナダの山々で積んだ実績を物語っています。

「…。誰も答えないか。これだけ人がいれば、もしかすると誰かわしのことを知っているかとも思ったが…。」


「このトランシーバー、この周波数、これだけがわしの素性に関わる手掛かりだ。

あの日、雪崩に巻き込まれたらしきわしは、何とか救出されたものの、キレイサッパリと記憶を喪っていた。わしは誰なのかサッパリわからん。」




「ただわかるのは、こうして、山でレスキューの仕事をしていたんだろうということだけ。

あとはこの、5429という数字くらいか。」

「5429 山岳救助隊とクワッド」

「かれこれ、20年にもなろうか…。」


これってもしかして…。



「この装備も、その時に持っていたものらしい。

あれからずっと大事に持っている。GPSは、もう壊れてしまっているがな。ま、お守りみたいなもんだな。ちなみに座標は、わしが行方不明になった場所を指していると思われる。そのあたりで行方不明になったおっさんを探している人はいないもんかな…。」


「返事は…ん!?」

「ガガ…


『応答してくれ!
 おやじ!
 おやじなのか!?』






「お、おやじか?

おれだ!

ジョーだよ!


生きてたのか!?」

「わーい!おじいちゃん!?」
「はじめましてー!ジョシュアだよー!」

かつて、カナディアンロッキーにて山岳救助のさなかに行方を絶った壮年のおとこ。

ジョー・ジョースターの父、ジョシュア・ジョースターの祖父。ジョーは、父の他界を信じられず、学生時代はスノーボーダーとしてカナダの山々をまわり、大人になってからは冒険家として、特に雪のある地域をめぐってきました。それもこれも、どこかで父に出遭えないかと考えていたから…。


まさか、こんなところで遭えるとは…(感無量)


「おお、思い出したぞ、ジョー、ジョーだな!わしはいますべて、思い出したッ。きみは、ジョーの息子なのか?つまりわしの孫か?幼い頃のジョーにそっくりだな。それにそのモトクロスも。」

「財団がね、おやじがどこかで生きていたら目に留まるようにって、おれの愛機そっくりの新型モデルを製造してくれたんだ。この展示会がニュースになれば、なんて思ってたけど、まさかおやじ本人に会えるなんて(T_T)

MVS!最高だ!