Nov 2015 - 発見された日記
にわかに冬めいてきたこの頃。各地に降る雪や霜のごとく、劇団プレモ座も、凍りつくような物語をひとつ。。カンゼンオトナ向け。ロマンホラー。プレモの秘伝説。いや、ゴシックホラー、漆黒の秘伝説?かの、ビョルン博士の発見した、とある日記が、われわれに恐るべき、そして悲しき歴史をみせつける。眼をそらしてはいけない!?
『Personal Diary written by Arthur Cunningham』
遂に、すべての始まりが、明かされる!?
序 発見された日記
僕の名はビョルン、ビョルン・マグヌースソン。学者だ。最近はみんなから、"ブックマン"って仇名で呼ばれてる。
よく、南極で自然保護をしてるオーストラリアの人でしょ?って言われるけどそれはそっくりさんな別人。僕はアイスランド出身で、いまはアメリカの、とある財団に勤めてる。
ついこのあいだ、ニューファンドランド島沖で、ものすごい発見をしたチームとも、同僚だ。
僕はこの財団で、ある研究に従事している。それは、僕自身のルーツとも深く関わる(と僕は思ってる)研究で、このために僕は、はるばる大西洋を越えてこの国に来た。
あ、言い忘れたけれど僕はヴァイキングの子孫だ。といっても、純粋のノルディックヴァイキングじゃなく、現在のポーランド、当時はヴェンドと言われた地域からイングランドを経てアイスランドに上陸した、ビョルンって男が僕の先祖なんだけれど…。
ここだけの話、そのビョルンは、フジミの戦士で、僕にもその血脈が流れてる(と信じてる)。いままでは誰も信じてくれなかったけれど、この前の発見で、少なくともビョルンがフジミだったことは、もうみんなが受け入れてくれたようだ。
僕も、脳細胞のある部分だけはフシのようで、記憶力がバツグンなところから、この職業に就いた。
ところできょうは、僕が最近、財団の書庫で発見した、とあるものすごい書物について記そうと思う。
これは、財団のルーツ、そして、すべての始まりを物語るものだ。
はじめ僕も、これは小説なんじゃないかと疑った。でも、いまは信じている。これはまぎれもない、とある男と女の、悲しい哀しい、歴史の序章だってことを。。
こいつを僕は、『Diary』と呼んでいる。え?そのままだってて?
…まあ、そうなんだけれど、この装丁にも実際そう書いてある。
『Personal Diary written by Arthur Cunningham』とね…
.. To Be Continued..