Dec 2014 - p06/p24 -
第六章 海の将
いやいやハーコン殿、貴殿の助けあってこそ。これからも共に手を携え、この海峡を両分して治め続けようではないか。
ですな。同じハーラルでもあの美髪王と違ってあなたはわれわれに理解がある。力がある。ローマかぶれのゲルマンどもやフランクを、蹴散らしてやりましょう。
お、王よ!たいへんです!!
なんだっ。騒がしい。
敵襲です。
ばかものっ。どこにもおらんではないかっっ。きさま、酔っ払いか!?
いえ、違うのです。敵は、敵は前方ではなく、背後の浜にっ!!て、敵はっ、ヴァイキングですっっ!!
なにーーーー!ヴァ、ヴァイキングが帝国側に!?
(こ、こわいけど、突撃ぃっ!!つぶらな眼をつむって、、、えいっ!)
しかしこの先、この北の海をいただくのはこのおれ、ハーラル美髪王のひ孫、トリグヴァの息子、新たなるノルウェー王オラーヴ・トリグヴァソンだ!よーーーく覚えておけ!
う、うわーーー!!!
おー
やったぞー!砦は陥落だ~
帝国軍が手を焼いていたあの要塞を、たった一夜で、壊滅だ~
おれたちすげ~
ヨムス・ヴァイキング、バイザーイ!シグヴァルディ親方、バンザーイ!オーラヴのダンナ、バンザーイ!
コラッ!ダンナはやめろ!オーラヴ"サマ"だ!
え~~~
勝利の報酬
オオッ!
ホントにお宝が山ほどあるぜ!みろ、黄金だ!ゴールドだっ!
ほかにも、これは教会からぶんどったやつだな。やつらもなかなか隅におけねーじゃねーか。
ふふん。
おう、おまえら、働きのぶん、しっかり持って帰れよ。おれらはタダ働きはしねえ。こいつはれっきとした職業、商売だからなっ。そこんとこ忘れるな。善悪じゃねぇ。喰わんがため。すべては喰わんがためだぞ。
おーい、そ、そのへんにしとけよー。あんまりムチャするな~
(うう、あいつら、ランボウだなあ。。そりゃ報酬がいるってのもわかるけど。。でもな~)
プープー
プープー
勝利~
勝利~
オーラヴ・トリグヴァソンと
ヨムス・ヴァイキングの
勝利~
つまり
オットー三世とかいう人の
勝利~♪
北の者といえば皆賤しい蛮族だと侮っておったが、そなたのようなものが麾下にいたとは心強い。おかげでハーラルもハーコンも、新しき神に従うと言ってきおった。まあ、あのたぬきじじいのハーコンは信用できんが、ハーラルは筋の通った男。近いうちにデーンもわれらと近しい存在となろう。
…。
なんだ?おまえ、その顔は。余にモンクでもあるのか?海賊風情が。まったく。ブツブツ…。
おお、そう言えばオーラヴ、そなたも異教徒だそうだが…まあよい。こたびの戦勝に免じていまは問うまい。早くヴェンドに帰り、そなたの妻から新しき神々の教えをゆるりと聞くが良い。
"冒険者たち
オーラヴと
その仲間"
オーラヴ
ソルギルス
シグヴァルディ
ヨムス・ヴァイキング兵
"皇帝親征軍"
神聖ローマ皇帝
オットー三世
ケルン大司教
親衛隊長
兼親征軍参謀
"帝国の将として"
神聖ローマ皇帝
オットー三世 と
オーラヴの
ヴァイキング兵団
"ジーザスとオーディン"
神聖ローマ帝国軍
と
ヴァイキングたち
.. To be continued.