2014年12月6日土曜日

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第六章 海の将    



砦の戦い


ハーラル殿よ、この戦、我らの勝利ですな。しかしこれほどの城砦、よくぞ築かれたもの。さすがは戦上手の藍牙王(Bluetooth)。

いやいやハーコン殿、貴殿の助けあってこそ。これからも共に手を携え、この海峡を両分して治め続けようではないか。

ですな。同じハーラルでもあの美髪王と違ってあなたはわれわれに理解がある。力がある。ローマかぶれのゲルマンどもやフランクを、蹴散らしてやりましょう。


お、王よ!たいへんです!!

なんだっ。騒がしい。

敵襲です。

ばかものっ。どこにもおらんではないかっっ。きさま、酔っ払いか!?


いえ、違うのです。敵は、敵は前方ではなく、背後の浜にっ!!て、敵はっ、ヴァイキングですっっ!!


なにーーーー!ヴァ、ヴァイキングが帝国側に!?


(こ、こわいけど、突撃ぃっ!!つぶらな眼をつむって、、、えいっ!)



ハーラル!ハーコン!北の海を牛耳る者たちよ!いまはまだ我が名を知るまい。
しかしこの先、この北の海をいただくのはこのおれ、ハーラル美髪王のひ孫、トリグヴァの息子、新たなるノルウェー王オラーヴ・トリグヴァソンだ!よーーーく覚えておけ!








う、うわーーー!!!



おー

やったぞー!砦は陥落だ~

帝国軍が手を焼いていたあの要塞を、たった一夜で、壊滅だ~

おれたちすげ~

ヨムス・ヴァイキング、バイザーイ!シグヴァルディ親方、バンザーイ!オーラヴのダンナ、バンザーイ!

コラッ!ダンナはやめろ!オーラヴ"サマ"だ!

え~~~



勝利の報酬


オオッ!

ホントにお宝が山ほどあるぜ!みろ、黄金だ!ゴールドだっ!

ほかにも、これは教会からぶんどったやつだな。やつらもなかなか隅におけねーじゃねーか。

ふふん。

おう、おまえら、働きのぶん、しっかり持って帰れよ。おれらはタダ働きはしねえ。こいつはれっきとした職業、商売だからなっ。そこんとこ忘れるな。善悪じゃねぇ。喰わんがため。すべては喰わんがためだぞ。



おーい、そ、そのへんにしとけよー。あんまりムチャするな~

(うう、あいつら、ランボウだなあ。。そりゃ報酬がいるってのもわかるけど。。でもな~)


プープー
プープー

勝利~
勝利~

オーラヴ・トリグヴァソンと
ヨムス・ヴァイキングの
勝利~
つまり
オットー三世とかいう人の
勝利~♪






オーラヴよ、こたびの働き、見事であった。


北の者といえば皆賤しい蛮族だと侮っておったが、そなたのようなものが麾下にいたとは心強い。おかげでハーラルもハーコンも、新しき神に従うと言ってきおった。まあ、あのたぬきじじいのハーコンは信用できんが、ハーラルは筋の通った男。近いうちにデーンもわれらと近しい存在となろう。


…。

なんだ?おまえ、その顔は。余にモンクでもあるのか?海賊風情が。まったく。ブツブツ…。

おお、そう言えばオーラヴ、そなたも異教徒だそうだが…まあよい。こたびの戦勝に免じていまは問うまい。早くヴェンドに帰り、そなたの妻から新しき神々の教えをゆるりと聞くが良い。







"冒険者たち
 オーラヴと
  その仲間"

オーラヴ

ソルギルス

シグヴァルディ

ヨムス・ヴァイキング兵


"皇帝親征軍"

神聖ローマ皇帝
オットー三世

ケルン大司教

親衛隊長
 兼親征軍参謀


"帝国の将として"

神聖ローマ皇帝
オットー三世 と

オーラヴの
ヴァイキング兵団

"ジーザスとオーディン"

神聖ローマ帝国軍
 と
ヴァイキングたち

.. To be continued.