Dec 2014 - p15/p24 -
第十五章 シグヴァルディの奸計
旧友の訪問
まあまあ。もう15年以上も前の話じゃないですか、王よ。それにあなたは、志通りこうして王になった。対してわたしは、あなたを裏切り、デーンのスヴェンを裏切り、いやしき傭兵団よ、盗賊団よと蔑まれる身。そろそろ情けをかけてくれても損はありますまい。あの折の給料の代わりに ニヤリ
イヤミなやつめ。このわしにお前を雇えという訳か。オーディンの腰巾着のキサマを。
イヤだな。確かにオーディンを祀っちゃいますがね、おれたち傭兵にとって神なんてテルテル坊主みたいなもんでね。あれに祈れば嵐が来ないって思うから祈るだけで。大事なのはこっちですよ、こっち。
要するに、、、
タイラの持参金の一部をよこせと、こういうわけか?
へへ。オーラヴの旦那はあいからわず察しがいい。モテるところも、カネに縁が薄いところも、こうしておれっちと縁があるところも何もかも変わっちゃいねえなあ。
思えばワシがキサマたちを連れ、みたび流浪の旅に出たのは、ミェシェコ殿にキケンを感じたからだったな。キサマがまたミェシェコ殿の近くに戻っていたというのはなんとも気持ちの悪い話だが…しかたない。
"ヨムス・ヴァイキング"
…おぼえてますか?誰だよって方はこちらをご覧ください。
あとこれ、似てますがオーラヴではありません。。。
ヴェンドからの贈り物
ええ、なんでもデーンの双叉髭王、つまりスヴェンのやつが、タイラをあんたに略奪されたことを怒って、ミェシェコの娘を返してきたそうで。恥をかかされたとたいそう怒って、あんたに兵を貸すからデーンを討ってくれとさ。
ちとややこしいが、ま、かつての婿のよしみってやつだろ。
そうか、わかった。ではその兵を糾合していったんトロンダイムに戻ろう。
いやいや、ヴェンドのやつらはのんびりで。
"ヴェンドの将兵"
ポルカドット男爵
獣化兵ビョルン
ポルカドット兵
(ジョークネタです。ホントは
ポーランドとポルカドットは
まったく関係ありません。)
それはちっと時間がかかりすぎやす。おれらは先に戻って待ちましょうや。ほれ、あんたのあのでっかい船のほかにあと10艘、出港準備を整えておきましたぜ。
う、うむ。準備がいいな。では出港だ。
.. To be continued.