Dec 2014 - p21/p24 -
第二十一章 イングランド王の婚礼
双叉髭王の栄光
スヴェン王、万歳!
デーンの双叉髭王スヴェン・フォークビアード殿下、万歳!
いざっっ
イングランドの平定を!!
ワーーー!
そして
"のっぽのトルケル"
またの名を
第三代ヨムスヴァイキング総長
"トルケル・ザ・トール"
兄上にも手紙を書かなきゃ。
-そして五週間後-
父、去る
スヴェン殿下、崩御!デーン王にしてイングランド王、スヴェン・フォークビアード殿下、急逝!
え~~!
クヌートっっ!
ワーーーー!
デーン王にクヌート殿下を!
ハーラル王太子ではなく、クヌート殿下を!
お!? |
ダメダメ!そんなことを言わないで!兄さまはここにはいないけど、ずっとひとりでデーンを護ってくれているんだ。僕は兄さまと争ったりしないぞっ。な、トルケル。兄弟仲良くしないとだよな。
殿下...。
トルケルの親父さんと父上の分まで、おれたち兄弟は仲良くするんだ。二人の母上のためにもね。
ううっ(T_T)
殿下…。
さあっ、それより続けるよ。エドマンドは敵ながら立派なやつだ。やっつけるにはちょっと惜しいけど、僕らの大事業のためには情けは無用だよ。僕はデーン王にはならないけれど、ここイングランドで、みんなの王になるよ!!
ウォーーーー!
イングランド平定
よし。
じゃ、
わけるよ。
エセックスが僕の直轄領ね。
ノーサンブリアは、エイリークに。若くて経験不足の僕をよく助けてくれたね。
かたじけない。スヴェン殿とミェシェコ殿はわが父ハーコンの仇を討ってくれた恩人。そなたに仕えることができてわしも光栄だ。
イーストアングリアはトルケルに。これでヨムスのみんなにも土地が出来たね、従兄弟のトルケルおじさん。
クヌート…殿下。裏切り者のおれをまた受け入れてくれて、感謝する。
それから…。マーシアは元のとおりにエアドリックさんに。
…。御意。
そなたら、ヴェンドの兵か?
うむ。だがいまはポーランドと名乗っておる。ポーランド王国だ。
なかなかのお手前。一度手合せ願いたいものだな。
いやいや、そういうおぬしも。ゴドウィン伯爵でしたかな。試合をするときは、命がけですな(笑)
はっはっは。
そろそろ帰りたいね… |
London Siege
"エドマンド
剛勇王"
父エゼルレッドに代わり
イングランドを防衛
暗愚な父に対して
勇猛知略で知られた
ホントかな
エドマンド、
…覚悟!
突撃!!
"エゼルレッド一家"
エゼルレッド無思慮王
エマ
アルフレッド
エドワード
新たなる妻
おまえがエマか。
おれたちと同じ、ヴァイキングの出身の、なかなかデキる女らしいな。僕の育ての母シグリッドさまほどではあるまいが。
クヌート殿下。亡き夫エゼルレッド、それに義理の息子エドマンドにかわり、お願い申し上げましょう。イングランドは御身の手に渡った。かくなる上は、よき世を。そしてわたしの二人の子の命を奪わぬよう。
それは、、あなた次第だなあ。おとなしくおれたちチーム・ノルディックに島を明け渡すの?
よいでしょう、わたしは明日からあなたの妻となりましょう。わたしはロロの曾孫、リシャールの娘。わたしを得ることであなたはノルマンディーを味方につけることができる。わたしはこどもたちの命とこのロンドンを護れる。どちらにとっても損はないはず。
はっはっは。まさに、シグリッドさまのような女だな。気に入った!僕にはノーサンブリアで出会った美女エルギフがいるからオンナとしては特におまえにキョウミはないけど、宮廷においてやろう!
美女エルギフ |
婚礼!婚礼!
おれたち助かったっぽいね。
そうなの?
うん、たぶん。
ところで前が見えないよ~
…アルフレッド、またメット逆さだよ?いつもだなー。
.. To be continued.